実施概要

群馬大学理工学部(桐生キャンパス)において、2024年7月27日(土)に、高校生を対象とした毎年好評の実験体験イベント「群馬大学1日体験理科教室(1日体験化学教室)」を開催いたします。理工学部教員および大学院生とともに、理工学部各プログラムに関連する実験を体験することができます。8つの実験テーマが実施予定となっており、そのうちの1つの実験テーマに参加していただけます。

理科系に興味をお持ちの方、進学に向け実験を体験してみたい方はぜひご参加ください。事前申込みが必要ですので、参加をご希望の方は下方の実験内容をご覧いただき、希望する実験を1つ選択して【参加申込・終了】から申込を行って下さい。白衣・保護メガネは貸し出しますので、準備していただく必要はありません。

1つの実験当たり最大8名参加での実施を予定しております。お申し込み順に参加テーマが決定し、定員に達したテーマは選択できなくなりますのでご注意ください。公平を保つため、定員に達したテーマへの参加者の追加や締め切り後の対応はいたしかねます。

※天候等の状況により、皆様の健康と安全を考慮し、開催を中止・延期する場合があります。最新情報はこちらのWebsite topに掲載いたします。

桐生キャンパスへのアクセスは【こちら】をご確認ください。

2024年度群馬大学1日体験理科教室実行委員会

重要な期日

2024年6月30日 参加申し込み締め切り
参加申込にはGoogleフォームを利用しております。
期日前でも各実験の定員(8名)に達した時点で、そのテーマについては受付終了とさせていただきます。
Googleフォームを通じた申し込みが最も確実ですが、アクセスできない方は下記のお問い合わせ先よりご連絡ください。
ただし、メールの対応が遅れる場合がございますので、ご理解いただけますと幸いです。

実験一覧

小さな鏡を作ってみよう
~金属の真空蒸着~

材料科学プログラム 浅川・福田研究室
金属の薄膜は、私たちの身の回りの様々な場面で使われています。鏡は、ガラス板と金属薄膜からなる可視光を反射する光学装置です。これまで、鏡を作るために、様々な金属薄膜作製手法が開発されてきました。今回の一日体験理科教室では、最先端の電子デバイスの作製にも用いられる「真空蒸着」について学び、実際に金属元素の真空蒸着を用いた鏡の作製を行なってみましょう。
草木ダムは宝の湖?
食品工学プログラム 板橋・樋山研究室
渡良瀬川の中流に位置する草木ダム。この上流には足尾銅山があることから、銅を多く含んだ土砂が堆積していると考えられます。今回の実験では草木ダムの湖底の堆積土壌から銅を抽出し、パックテストにより銅の濃度を測定します。得られた分析値から、草木ダムの堆積土壌に含まれる銅の総量を算出すると共に、この土壌から銅を抽出して販売したらいくらになるか計算し、この事業を興すか否かを議論します。
チョコレートのおいしさを科学する
応用化学プログラム 奥津研究室
チョコレートをおいしくする実験を行う。この実験は菓子職人が行うテンパリングという工程を科学的に行うものだ。チョコレートはカカオの実に含まれているカカオバターという油脂の結晶でできている。結晶とは分子が規則正しく並んだ固体のことである。同じ物質でも分子の並び方がちがう結晶が何種類かあり多型という。カカオバターの結晶の多形は6種類ある。我々がおいしい製品として食べているチョコレートの結晶は5型と言われるものである。この実験では5型の結晶を選択的に作り分け、食べて実験が成功したか確認する。
青いケトンを作ろう!
~カラフルな有機化合物の合成~

材料科学プログラム 海野・武田研究室
皆さんの日常生活では、香料や染料、薬、合成繊維、プラスチック製品など多くの人工的に合成された有機化合物(炭素を含む化合物)が使われています。これらの化合物は、石油などを原料として、化学反応を利用することにより合成されます。本テーマでは、皆さんにチオケトンと呼ばれる魅力的な青い色をした化合物を、化学反応を使って実際に合成してもらい、有機合成化学実験を体験してもらいます。
食品の色とおいしさ
食品工学プログラム 井上・二宮研究室
食品のおいしさを決める要因として、味、香り、食感、色などが挙げられる。その中でも、色(見た目)はおいしさに直結する重要な要素である。本テーマでは、食品中に含まれる糖とアミノ酸の反応により生じる色調の変化を観察し、食品のおいしさと品質に関わる色について考える。
燃料電池を作る
~カーボン触媒の化学~

化学システム工学プログラム
尾崎・石井・小林研究室
自動車用の次世代電池として注目されている固体高分子形燃料電池、それをいちから作り、実際に発電する実験をします。固体高分子形燃料電池の作動には水素の酸化、酸素の還元を促進するために触媒が必要不可欠です。燃料電池用触媒を身近な材料で作る方法や燃料電池の作動原理について実験をとおして説明します。
ホタルの光を作ってみよう
~ルミノールの化学合成~

応用化学プログラム 森口研究室
地球上には数多くの発光生物がいます。これらは生き物の体内では、ある特殊な化学反応が起こり、その生物特有の物質が蛍光物質に変化した際に発光します。また、これら生物が作り出す蛍光物質以外にも人工的に作られた蛍光色素があり、工学や生命科学など幅広い分野で応用されています。今回は、犯罪捜査などにおいて血液の検出に用いられる蛍光物質ルミノールを作り、実際に光らせてみましょう。
有機金属で色素をつくろう!
応用化学プログラム 菅野研究室
多くの色素分子は、六角形をしたベンゼン環を複数個含んでいます。この実験では、マグネシウム(Mg)を使った反応で、ベンゼン環どうしを連結してさまざまな色素分子を合成します。ベンゼンは有機物で、マグネシウムは金属ですので、その両者が関わる化学は「有機金属」化学とよばれます。有機金属化学は、色素のほか、液晶、発光材料、農薬、医薬品などの合成に関わっていて、私たちの便利で豊かな暮らしを支えています。

お問合せ先

E-mail 群馬大学理工学部 1日体験理科教室実行委員
畠山義清 y-htkym@gunma-u.ac.jp